ホームマイ独楽の紹介全国会員施工実績資料展示

阪神大震災資料液状化論文(東大教授) 沈下抑制実績調査報告書(その1)標準ぶかかり玉石の威力トップベース工法設計施工マニュアル

 
  液状化論文
 
液状化論文(東大教授) (抜粋)
まえがき
  1964年に新潟地震で、大規模な地盤の液状化が起こり、しっかりした基礎の無いビル、その他の構造物は、あるものは沈下し、まだあるものは傾き、地中のマンホールなどは、浮き上がり、大変な被害を蒙った。この液状化という現象は、日本の歴史地震でも、時々起こっていたことが、古い文献からその後の調べで分かってきたが、近代になってからこれ程、広範囲に大規模にしかも、特徴的な被害形態が数多く出現したことが珍しいためもあって、世界中の注目の的となり、本格的な地震時地盤の液状化の研究はこの時スタートしたと言ってよい。
  それから、25年以上が経ち、研究も大いに進み、現在では、液状化のメカニズム、予想手法、対策工法なども明らかになりつつある。
  対策工法も、グラベル・ドレーン法など、多くの有効な方法が開発され実施に移されている。しかしながら、これらの工法は、何れも高価なため、個人住宅などの小規模工事には、その採用
がとても引き合わないという欠点がある。一方、コマ基礎は、千葉県東方沖地震(1987年12月)に際し、隣接した他種の基礎を用いた家屋には被害が出たにも拘らず、コマ基礎を用いた住宅は無災害であったなど、耐震的に優れているのではないかと注目を集めた。そして、この千葉県東方沖地震は、地盤液状化が多く発生したことで知られており、先の例でも、表面的には、液状化は起こっていないように見えたが、地中では軽い液状化は生じていたかもしれず、コマ基礎の液状化に対する抵抗力を調べてみることが必要であるとの結論に達した。
  そして、以下にとりまとめてあるような、振動砂箱によるコマ基礎の模型振動実験を行い、コマ基礎は比較的軽量の構造物の液状化防止に非常に有効であることが分かった。コマ基礎の工事費は、米松杭の基礎とほぼ等しく、一般建築で十分まかなえる経費である。先にも述べたように、現在、一般家屋の耐えられる負担で液状化防止工がほとんどない状況で、この工法は貴重なものといわなければならない。
     平成3年3月
                           
東京大学地震研究所  
                             教授 伯 野 元 彦 



ダウンロードPDFファイルをダウンロード